2021年07月21日(水曜日) 10:53 地域・まち

「男はつらいよ」ロケ地で寅さん自販機設置

神戸市長田区にある長田中央市場に、あの懐かしの国民的キャラクターでラッピングされた自動販売機が登場しました!

このキャラクター皆さん見たことはありませんか?
そう、実はこの自動販売機は映画「男はつらいよ」の寅さんがラッピングされた自動販売機なんです!
今回松竹とアサヒ飲料がコラボレーションして長田中央市場に設置されました。

「皆さん外出を控えられてる感じで少なくなっている。ちょっと寂しいイメージになっていますので、是非この寅さん自販機でにぎわいを復活させてほしい」

実は、長田区は「男はつらいよ」の48作目のロケ地だったんです。
この映画は渥美清さん生前最後の作品で、阪神淡路大震災が起きた1995年10月。地元住民の誘致活動が実って映画の撮影が実現しました。寅さんが来たことが復興への力となったのです。

そんな寅さんに大きな影響を受けて、地元の盛り上げに一役買っている人が…

「帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎…」
「長田の町、いいとこだね」
こちらは長田の寅さんこと石倉泰三さん。
そして垂水の寅さんこと渡辺のぶゆきさんのお2人。
渡辺さんは石倉さんの影響で寅さんの恰好をするようになり、今では福祉施設などでパフォーマンスを披露するように。

「見た目がきれいで目を引くデザイン。ここは賑やかそうで人通りも多いから大分いいんじゃないですか」
「コロナが落ち着いていくと思うんですが、そうなった時にこの自販機の前で飲み物を買いながらお話ができたりとか、そういう憩いの場になって いけたらいいなと思う」
実は石倉さんは震災直前の94年から去年まで長田区で、障害のある人たちの作業所でもあるパン屋さん「くららベーカリー」の代表を務めていました。

石倉さんの「くららベーカリー」は男はつらいよに出てくる「石倉ベーカリー」のモデルにもなったんです。

「皆さん震災で色んな境遇になった中で、しんどい状況、先が見えない。 そういう時だったので(寅さんと)ご縁ができたのはこれから先生きていく糧になったし、それで今がある」
不思議な縁でつながった石倉さんと寅さん。長田の寅さんと垂水の寅さんが見守る中、寅さん自動販売機は地域の架け橋となるべく、今日も奮闘努力しています。

きょうは日本!日本晴れ!いいよ!

LINE

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP