2021年06月21日(月曜日) 18:32 地域・まち

小さな町でカフェ開業 店主の想いは…

朝来市生野町黒川。兵庫県の中心部に位置し、瀬戸内海に注ぐ市川の最上流部にある小さな町です。

国の天然記念物・オオサンショウウオが生息している自然豊かな地区で、朝来市の資料によると、5月末現在で49人が暮らしています。

そんな黒川に、この春誕生したのが…

(そらしーど 西村知亜さん)
これは大豆ミートの回鍋肉です。本当のお肉じゃないです。
基本的には身体にやさしいというのをモットーに作っているので。

地元の有機野菜を使ったランチプレートが評判というカフェ「そらしーど」。大阪から移住してきた地域おこし協力隊の西村知亜さんが、自宅を改装してオープンさせました。

(西村さん)
ここ家も空き家を紹介してもらったんですけど、冬の雪降るときに紹介してもらって、ドア開けたら雪が積もっていた。家の中にも雪が積もるという。
紹介してくれた区長さんも床が抜けて、私の目の前からスポンといなくなる。

そんなボロボロの家をほぼ一人で改装した西村さん。およそ1年かけて自慢のカフェを作り上げました。

しかし、お世辞にも人がたくさん住んでいるとは言えないこの場所を、どうして選んだのでしょうか?

(西村さん)
酔った勢いでここに来た。手を挙げたという、移住しますって言っちゃった。言っちゃいました。

親族が所有するログハウスがあったことから、もともと黒川には土地勘があったという西村さん。たまたま参加した黒川での田舎暮らし体験会で、酔った勢いで移住を決断しました。

(西村さん)
こんなご時世光ファイバーも通っているし、毎日新聞配達も来ますし、ちゃんとクロネコヤマトさんも佐川急便さんも来ますし、アスクルも来ます。明日来ますからね。
このネット時代、どこに住んでも、どことでも繋がっていられる。というのは全然どこにでも住めるかなと思いましたね。

そして、地域おこし協力隊として黒川で働き始めると、あることに気が付きました。

(西村さん)
一番大事なことが。自分が飲みに行けないんですよ、ここ。ここに住んでいると飲みに行けないんですよ。
車中泊しないと飲みにいけないんですよ。ということで、じゃあここでお店やれば飲めるやんって。

なんだかすごい理由で決心した西村さん。だったらと、地元の有機野菜を使った身体に優しいメニューが自慢のカフェをはじめました。

これからは新型コロナの感染状況を踏まえ、お酒を提供する夜間営業も始めていきたいということです。

(西村さん)
この時期だったらホタルが見れたりとか、夜になるとオオサンショウウオを見に行けたりとかして、丸々一日を黒川で過ごしてもらえるような。
農家民宿まるつねさんというのがあるので、そちらと一緒にお食事はうちで食べていただいて、宿泊はあちらでというワンセットのやつを作ろうかなと思っています。
感染予防も皆さんにしていただいて、私もして、皆さんで楽しく食事が出来たらいいなと思っています。

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