一級建築士で姫路市の工務店モリシタ・アット・ホームの森下誉樹社長。家づくりのアドバイスを動画配信しているユーチューバーです。
地震に強い家にするためには?
(モリシタ・アット・ホーム 森下誉樹社長)
まずは構造計算をして安全を確認してもらうのもひとつで、同時に計算書を基にしっかりと工事の現場に取り組んでもらう。
耐震性を表す指標が耐震等級。1から3の3段階で、1は建築基準法で定められる最低限の基準です。
(森下社長)
耐震等級3は命も守って地震が来た後も住み続けられる。
台風に強い家の基準は?
(森下社長)
耐風等級というランク付けがある。
耐風等級は1と2の2段階。森下さんが建築基準法で定められた「1」の1.2倍の強度がある「2」を勧める理由は、2018年の台風21号です。
(森下社長)
この前の21号の最大風速って45m。ほぼ伊勢湾台風並み。瞬間最大風速58.1m。もちろん場所にもよるんだと思いますけど、伊勢湾台風を超えていたんですね。
耐震等級3、耐風等級2が災害に強い家のひとつの指標です。
【長持ちする家①防水・止水】
(森下社長)
防水、止水ですね。雨が漏れてくると、木造であっても鉄骨であっても鉄筋コンクリートであってもいいことはない。
木は腐っていくし、鉄なら錆びる。こういうカ所とか、ここもこういうところも漏れてくるところがあって、この辺をばっちり防水を効かせて雨水が全然入ってこないようにするのが基本になっている
【長持ちする家②換気・通気】
(森下社長)
もうひとつ大きなのが、湿気をどうやって逃がしていくか、通気・換気という問題が出てくると思います。
水蒸気は僕らが思っている以上に発生しているんですね。建物の隙間に侵入していくということがよくある。
壁の中を伝っていく(太陽の光に)建物が照らされてどんどん温度が上がっていくと湿気が上に上に上がっていきます。そうするとどうなるかというと、最終的にこの辺にたまっていくことになる。
湿気で柱が劣化した事例です。防水止水は完璧でも家の中の湿気を逃がさないと家は長持ちしません。
(森下社長)
こういうところに特殊な金物をつくって排気していってくれるということも同時に考えねばならない。
結露や天井のしみ、カビがあれば要注意です。
(森下社長)
自分の家がどうなっているのか、建てられる大工さんとか業者さんによく聞かれた方がいいと思います。