尼崎市発注の水道工事をめぐり職員2人が逮捕された贈収賄事件で、業者側が「異動に備えて別の職員に近づいた」と供述していることが警察への取材で分かりました。
14日に逮捕された尼崎市水道建設課の技術職員の男(33)は、市が発注した水道工事の入札情報を教えるなどの便宜を図った見返りに、現金30万円と高級ブランド「ボッテガ・ヴェネタ」の財布2個を尼崎市の建設会社「村上組」の社長らから受け取ったとして、収賄の疑いが持たれています。
警察は15日午前、およそ10人体制で尼崎市の水道建設課を収賄の疑いで家宅捜索。 調べに対し、男は容疑を認めているということです。
事件をめぐっては、同じ水道建設課の技術職員の男(26)も、入札情報を教え、高級ブランドの財布2個や現金50万円などを受け取ったとして、すでに逮捕されています。
警察の調べに対し、業者側は「担当者の異動に備えて近づいた」と供述しているということで、警察は詳しいいきさつなどを調べています。