養父市で、去年8月同僚の男性を殺害し、遺体を放置したとして殺人などの罪に問われた男の裁判員裁判で、神戸地裁姫路支部は、懲役19年を言い渡しました。
養父市の無職の被告(29)は、去年8月、駐車場に止めた車の中で、同僚だった男性(当時21)の首をナイフで何度も突き刺して殺害し、遺体を市内の空き家に放置したなどとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われました。
これまでの裁判で被告は、起訴内容を認め、「金銭トラブルなどが原因で殺害に至った」などと述べていました。
9日開かれた裁判員裁判の判決で、神戸地裁姫路支部の渡部五郎裁判長は、「背後から62カ所もの刺し傷を加えた非常に凄惨な犯行で相当悪質」と指摘。「自首しているとはいえ、長期の懲役を免れない」などとして、被告に対し懲役19年を言い渡しました。