兵庫や大阪など9都道府県で、緊急事態宣言が再び延長されてから1週間です。観光客でにぎわってきた南京町は、度重なる自粛要請で、苦境に立たされています。
全国有数の観光地・南京町。例年は各地からの修学旅行生でにぎわう時期ですが、生徒たちの姿は見られません。
南京町では、1回目の緊急事態宣言以降、観光客の数が大幅に減り、現在およそ80店舗のうち2割ほどの店が休業しています。去年の秋以降、飲食店など5店舗が廃業に追い込まれました。
大きなダメージを与えているのが、今回の緊急事態宣言で酒類の提供ができなくなったことです。こちらのお店では、訪れる客のほとんどが食事とともにアルコールを頼んでいたといいます。
南京町をはじめ市内の飲食店およそ50店舗に酒を卸してきた店も経営状況は深刻です。売り上げは、新型コロナの影響を受ける前に比べ、およそ1割程度しかありません。
コロナの影響が長引き、先行きの見えないなか南京町の店主らは疲弊しきっています。