2021年05月31日(月曜日) 18:31 地域・まち

「坂バス」を支援 地域住民のユニークな試み

坂が多い神戸市灘区民の足として、2013年から運行を続けている「坂バス」。
コロナ禍で乗客が減ったことで収入が減った「坂バス」を応援しようと、地元住民が立ち上がりました。

勾配のきつい坂道を力強く登っていく坂バス。
摩耶山のふもと「摩耶ケーブル駅」とJR灘駅を南北に結ぶ、小型のバスです。灘中央筋商店街のアーケードの中を走る、全国でも珍しいこのバス。神戸市のバス会社・みなと観光バスが、2013年から運行を続けてきました。

「灘区の急坂が非常に多い所ですから、特に北側の山麓部にお住まいの方が駅に向かうための生活路線になっています」「買い物や通院での利用が多いのですが、コロナ禍で現在は前年比約2割減少を推移しています」

慣れ親しんだ坂バスを支えたいと、市民団体「摩耶山再生の会」をはじめとする地元住民などが立ち上がりました。
1口500円で支援ができるのですが、そのリターンが何ともユニーク。支援をすると、坂バスの車体に顔写真を貼ってくれるんです。

4月の受け付け開始から徐々に応募が集まり、みんなの笑顔を乗せたバスが毎日、神戸の街を走っています。

お客さんが少なくてもっと乗っていただきたいのと、会社自体も運営が大変ということで、沿線の住民に協力できることがないかと企画したのがこの「クラウドファンディング」。
みんなで支えているコミュニティバスを表現するために寄付していただいた方の顔写真を貼っていこうと。沿道の人たちが自分たちが支えているという気持ちを持ってもらえるようになればというのと、自分たちのバスという意識が地域の人たちに芽生えればいいなと。

「皆さんが今後も利用していただける、喜んでいただけるようなバスにしたいのでこのクラウドファンディングの資金は大事に使いたい」

商業目的でなければペットの写真などでも問題ないとのことで、坂バスに写真を貼るスペースがなくなるまで、募集を続けるということです。

坂バスは国や自治体の補助金なしで運行を続けているそうです。地元住民の方から愛されているバスなんですね。写真がどんどん増えるのが楽しみですよね。支援をしたいという方は主催する摩耶山再生の会に問い合わせるか、「坂バス クラウドファンディング」で検索して下さい。

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