東京オリンピックの聖火リレーは23日から兵庫県内で始まり、24日は丹波篠山市でリレーが行われました。
ことし3月25日に福島県からスタートした東京オリンピックの聖火リレーは23日、兵庫県の姫路市にやってきました。
緊急事態宣言が延長されているため、県内では2日間、14の市で予定されていた公道でのリレーは中止され、初日の23日は姫路城三の丸広場に会場を限定し、関係者以外は無観客でおよそ90人が聖火を受け渡す「トーチキス」を実施。
当初、県側はリレーを想定していましたが、東京の大会組織委員会が、姫路城では桜の木の枝が邪魔で中継映像の車両が通れないとし、走ることは認められませんでした。
一方、24日は丹波篠山市の篠山城跡三の丸広場で1人20メートルほどのリレーを実施。
西宮市出身でフィギュアスケートの紀平梨花選手や、神戸市出身で北京オリンピックの銀メダリスト・朝原宣治さんらも参加しました。
また、1964年の東京オリンピックの聖火リレーが台風で中止になり走れず、半世紀以上この日を待ちわびていた「56年目のファーストランの会」のメンバーの姿もありました。
24日も無観客となっていて会場周辺には遠くから様子を眺める市民の姿も見られました。
オリンピック開幕まで2カ月を切る中、聖火リレーは県内での2日間の日程を駆け足で終えました。聖火リレーは24日、京都府に入り、7月23日に東京都で開かれる開会式まで続く予定です。