医療がひっ迫する神戸市では、新型コロナの救急患者に限らず他の病気や事故のけが人などでも受け入れ先が見つからず、救急搬送が困難な事例が相次いでいます。
神戸市消防局によりますと、5月3日から9日までの1週間で搬送先の病院が決まるまでに4回以上の照会があった搬送困難事例は57件ありました。
神戸市では、3月下旬から受け入れが困難な事例が急増し、おととしの同じ時期と比べると4・2倍に。 5月11日には、新型コロナウイルスに感染した60歳代の男性の受け入れ先が決まらず、自宅から病院への搬送が決まるまで7時間43分かかりました。隊員の負担を減らすため、救急車4台がリレーして酸素投与を続けたそうです。
神戸市では通常医療を縮小して新型コロナウイルス対応にあたっているため、他の病気の急病人や事故のけが人の受け入れも困難な事例が相次いでいます。