尼崎市が発注した水道工事を巡り、業者に入札情報を教える見返りに高級ブランドの財布を受け取ったとして、26歳の市の職員の男が逮捕されました。
収賄の疑いで逮捕されたのは尼崎市水道建設課の技手の男(26)です。
警察によりますと男は去年12月、尼崎市が行なった災害時などに使用する給水栓の設置工事の入札で、尼崎市にある建設会社「村上組」の社長ら2人に、入札が有利になるよう設計金額などを漏えいし、その見返りに、およそ26万円相当の高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の財布2点を受け取った疑いが持たれています。
男は市の公営企業局の給水栓設置の設計や施工監督などを担当し、入札に関わる設計金額を知りうる立場で、工事は村上組が最低制限価格をおよそ22万円上回る金額で落札しました。
警察は村上組の社長の男(51)と、経理などを担当する女(46)の2人を贈賄の疑いで逮捕していて、今後3人の関係性やどのように話を持ち掛けたかなどを詳しく調べる方針です。 警察は3人の認否を明らかにしていません。