2021年04月28日(水曜日) 18:44 地域・まち

湯村温泉を熱く盛り上げ!「協力隊」がカフェ開店

人口およそ1万3000人の兵庫県新温泉町。1150年以上の歴史を持つ湯村温泉があります。

温泉街の中心にある源泉の「荒湯」。熱湯が毎分470リットルも湧き出し、湯煙を浴びながら温泉卵を作る観光客の姿が風情を醸し出しています。

その荒湯の温度が…98度。温泉街の一等地に立つ「荒湯観光センター」。2階の喫茶店はおよそ3年前に閉店したままでした。コロナ禍の温泉街ににぎわいを生もうと、新温泉町は新たなカフェをオープンするため「地域おこし協力隊」を募集。

隊員として去年から準備に奔走してきたのは、祖父が新温泉町の出身だという大阪府からやって来た竹中健太さん(28)。結婚を機に隣の岡山県から移り住んできた、西脇明子さん(33)。さらに、隊員として新温泉町からスカウトされ4月から加わった、愛知県出身の尾関栄海さん(23)。明るい性格でムードメーカー。

店の名前は、荒湯にちなみ「カフェ98℃(きゅうじゅうはちど)」と命名されました。若者たちの挑戦を地元の人は歓迎しています。

ランチメニューの「気まぐれごはん魚定食」は、地元で取れるハタハタとモサエビのフライの自家製タルタル添え。さらに郷土料理の「たぬき汁」などが付きます。

「但馬鶏と牛筋のおばんざいカレー」は、但馬鶏を少しスパイシーな大人向けに仕上げたもので、季節のおばんざいと煮卵がトッピングされています。

これまで調理経験はなかったという竹中さん。見事な包丁さばき。飲食経験のある西脇さんはデザートも担当します。

オープンまであと2日。年齢も経験もばらばらな3人。チームワークは良さそうです。

店内にはカフェスペースが20席。また、町が進める観光地で休暇を取りながら働く「ワーケーション」席も設けられました。

4月11日、いよいよオープンの日。地元の人たちも自然と手が動きます。

初めてのお客さんがやってきました。オープン初日は予想以上の忙しさ。3人は昼食も取れませんでしたが、最後はほっとした表情を見せていました。

コロナ禍で冷えた町に「熱い」にぎわいを取り戻すため、「カフェ98℃」が生まれました。

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