2021年04月27日(火曜日) 18:41 地域・まち新型コロナ

【特集】コロナ禍で開店する飲食店 ~苦境に直面する今、なぜ~

兵庫県神戸市中央区の人気ギョーザ店「ひょうたん」。秘伝のみそだれで食べる、もちもちした皮のギョーザが特徴の、1メニューです。

この日も店内では、創業者の孫の長塚仁孝さん(41)が焼く名物のギョーザを黙々と口に運ぶ客の姿が見られました。

(客)
来ようと思ってたらいっぺん閉まったでしょ、あーと思ったらまた再開したので。
名前は知っていた、再開したというから。
おいしい。あまりしつこくない。

1957年に創業したという「ひょうたん」。 緊急事態宣言が出た2020年4月には休業を余儀なくされました。 その後、営業を再開するものの、製造を担当していた長塚さんの伯父が倒れる事態に。 コロナ収束が見通せない中、2020年6月に閉店という決断が下されました。

高校1年生から店を手伝ってきた長塚さん。 一度は閉店を受け入れましたが、多くの常連客から再開を望む声を聞き、時間の経過とともに店を復活させたいという思いが募りました。

(ひょうたん 長塚仁孝店長)
「なんで閉めたん」「いつ開けん」のとか、「どこでギョーザ食べたらええん」とか。
人生一回きりやから何があっても前向きに生きないと。

飲食店の再生を手掛ける大阪の会社から支援を受け、2021年2月、再開にこぎつけました。 コロナ禍で復活を果たした「ひょうたん」。 テイクアウトや地方発送なども取り入れ、暖簾を守る挑戦が続きます。

(長塚店長)
今の時期やからこそなくなっていく店、つぶれていく店とかいっぱい聞いているし、とりあえず続けていくことちゃうんかな。一からのスタートやと思っているから、1年2年3年10年20年とずっと開けられたらいいんじゃないかな。

この1年、飲食業界はこれまでにない苦境に立たされてきました。 神戸・三宮でも人の姿が減り、以前のにぎわいは消えました。その三宮に元気を取り戻そうと立ち上がった人たちがいます。

こちらはドアの横に2台のドラム式洗濯機? 看板にも洗濯機。 そして店のロゴには「wash bar TOKIWA cleaning」?

―クリーニング店ですか?
(店員)
こちらダイニングバーになります。お客様の疲れた心を洗うという意味で、クリーニング店の名前を使ったまんまで始めさせてもらいました。

この場所でおよそ70年にわたり営業を続けていた「トキワクリーニング」。 後継者がいなかったため、2020年、店を閉めました。

オーナーの1人は三宮で複数の飲食店を経営する灘さん。 コロナ禍の逆境だからこそ、新たなチャレンジを考えていました。

(灘勝也さん)
コロナが始まって去年4月5月何もできない時期を経験したとき、このまま何もしないよりも何かできないかなということで今を迎えました。

クリーニング店の名前やコンセプトを生かし、青年会議所時代に仲間だった島崎さんと2020年3月、店をオープンさせました。

店内にはシアタールームや、ダーツルーム、イベントスペース。 さらに屋上にはバーべキューテラスも設けるなど、コロナ収束の際には仕事や遊びを満喫できる場所を目指しています。

しかし、飲食業にとって非常に厳しい、なぜ今オープンなのか。

(灘さん)
無理してるんは無理してます正直。(複数の)飲食店を経営しているので、過去今までに味わったことのないこと味わってしまったので。

(島崎成樹さん)
アルバイトの応募を非常にいっぱいいただいて、実際に働く場所と時間がごそっと削られているのだろうなというのがすごく思います。働ける場所というのを作ることができればというは思っています

(灘さん)
医療関係者の方とか命かけてやってらっしゃる方たちもいっぱいいらっしゃる中で、前進することが良いのか悪いのかいろいろあると思いますけども、(コロナ禍が)明けて普通に戻ったときに、皆さん来ていただいて笑顔を提供できるようなお店になれば、素敵なお店になればと思います。

前向きに。若い人のために。コロナ禍で奮闘する人たちの姿がありました。

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