新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していることを受け、兵庫県は21日午後の対策本部会議で、政府に3度目の緊急事態宣言の発令を要請する方向で議論することにしています。

兵庫県は4月5日から、緊急事態宣言の手前で抑止を図る「まん延防止等重点措置」を実施していて、神戸市や尼崎市など対象地域の飲食店に午後8時までの時短営業を要請するなどしてきました。

しかし、感染拡大はとどまることはなく、20日時点で直近1週間の感染者数は1日平均453．3人と過去最多に。 病床使用率も82パーセントを超え、医療体制が逼迫しています。

これを受け、兵庫県の井戸知事は20日、まん延防止等重点措置について「実績が出ていない」として、21日の対策本部会議で、緊急事態宣言を出すよう政府に要請する方向で議論することにしています。

緊急事態宣言を巡っては大阪府が20日すでに政府に要請していて、政府は東京都、大阪府、兵庫県の3都府県に発令する方針を固めているということです。