2021年04月20日(火曜日) 19:33 地域・まち

災害時に水をくめる給水拠点
~震災を経験した神戸市の給水体制~

月に1回、インスタントラーメンのようにおよそ3分の動画をご覧いただいて役立つ防災をお伝えするコーナーです。

きょうのテーマはもし水道が止まったら?いざという時、水をくめる場所をお伝えします。

水が出ない。

1995年の阪神淡路大震災では各地で配水管や給水管が損傷し、兵庫県内で126万5000戸が断水。

復旧までに3カ月かかりました。震災後、神戸市が整備したのが。

神戸市の水道水の4分の3を尼崎市内にあります阪神水道企業団の浄水場から送っているんですね震災後約20年かけまして芦屋市境から兵庫区の奥平野浄水場の市街地地下まで12・8キロ、直径2・4メートルの大容量送水管を整備しています。

2016年3月に完成した大容量送水管。

地震で断層がずれても送水管が曲がって対応できます。貯めることができるのは5万9000立方メートル。神戸市民全員が1日3リットルを使った計算で12日分に相当します。

市街地の地下水深くという空間を使ってこういった大容量送水管を整備したのは神戸市が全国的にも初めてでした。

この他にも神戸市内では、水を一時的に貯めておく配水池や貯水槽など、半径2キロごとに合わせて62カ所に災害時の給水拠点を設けています。

阪神淡路大震災のような災害が起こってお家で水道水が出なくなった場合はですね。自宅近くのこのマークがある場所を。これが災害時給水拠点のシンボルマークになりますけども、このマークのある場所に飲料水を入れて持ち運べる容器を持ってきていただければ水をくんでいただくことができます。

このうちの1カ所、神戸市中央区HAT神戸にある給水拠点です。この地下では常に新鮮な水道水が流れていて、災害時には水がたまる貯水槽が設置されています。いざという時は、住民らによる自主防災組織が自分たちで機材を組み立てて水を出せるよう訓練を重ねています。

こういった水を出す設備は皆さん、組み立ててもらって水をくむ容器を置いていないのでこういったもの類似したものがホームセンターなどでたくさん販売されていますので皆さんも今のうちに備えるという意味で準備しておいていただけたらと思います。

給水拠点がある自治体もあれば、給水車による給水のケースもあります。いざという時、給水できる場所を事前に確認し、水を入れる容器を事前に準備しておきましょう。

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