■B2リーグ
西宮112-79福岡/4月17日
西宮103-94福岡/4月18日
男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)西地区首位で、地区優勝までのマジックナンバーを「1」としていた西宮ストークスが4月17日、ヴィクトリーナ・ウインク体育館(姫路市立中央体育館)で6位のライジングゼファー福岡を33点差で破り、4季ぶりの西地区優勝を決めた。
西宮は翌18日も勝利し、2日連続の100点ゲームで地区優勝に花を添えた。
■終始、相手を圧倒
17日の試合。西宮は立ち上がりから、ムボジの連続得点、ジョーンズの2本の3点シュートなどでペースをつかんだ。
3Q(クォーター)には、相手ボールをスティールした今野から谷→松崎と素早いパスが通り、最後はムボジがダンクを決めるなど34点を挙げた。
3Q終了時点で、司令塔の松崎・渡邊を含む5人が4ファウルとなり(5ファウルで退場となる)、4Qは岸田が司令塔を務めたが、攻勢は緩まず今季最多の112点を挙げた。
西宮生え抜きの道原がシュートを全て成功させ22得点を稼いだ。
■連日の100点ゲーム
18日の試合。西宮は福岡の守りに攻めあぐみ、1Qは16-23とリードを許した。
しかし2Q終了間際にボンズがブザービーターの3点シュートを決め、5点差を付けて折り返した。
その後も西宮はリードを保ち、4Q後半にはジョーンズ、道原、道原と3点シュートを連続成功させ、福岡を突き放した。
■ボンズ加入から快進撃
今季の西宮、シーズン序盤は苦しんだ。
元NBAのデクアン・ジョーンズら実力派の新外国籍選手3人と契約したが、コロナ禍の影響で来日が遅れ、10月下旬に全員そろったものの、5連敗を喫した。
その後も一進一退が続き、順位は西地区中位に留まった。
チームを一変させたのは1月下旬に新加入したマット・ボンズだった。
ゴール下に飛び込んでリバウンドを取り、すぐにシュートを打つアグレッシブなプレーが持ち味。
「今までストークスができなかったプレー」(松崎)、「オフェンスもディフェンスも素晴らしい」(フィッシャー・ヘッドコーチ)とチームから称賛された。
ボンズがPF(4番)に入ったことで、谷や福田が本来のSF(3番)に戻れたことも大きく、西宮の攻撃力が倍増した。
1月24日から3月6日まで14連勝し、一気に首位に浮上。そのまま首位をキープした。
ボンズ加入後のチーム成績は24勝3敗と圧倒的な強さを見せる。
5月のプレーオフでもボンズの活躍がカギとなる。
■勝負のプレーオフへ
プレーオフは、東西両地区の上位3チームと、この6チームを除いた勝率上位2チーム(ワイルドカード)の計8チームがトーナメントで戦い、ファイナル(決勝)まで勝ち抜いた2チームがB1に昇格できる。
地区優勝した西宮は、クォーターファイナル(=1回戦)とセミファイナル(準決勝)を本拠地・西宮市立中央体育館で戦えるが、それ以外にアドバンテージはない。
B1に復帰するには2チームを破ってファイナルに進出することが絶対条件となる。
プレーオフのクォーターファイナルは5月7・8の両日行われ、1勝1敗になれば第3戦が9日に行われる。
2勝したチームが翌週のセミファイナルに進む。
ゴールデンウイークが明けると西宮ストークスの大一番が始まる!
(浮田信明)