■西宮82-88熊本/3月27日
■西宮100-75熊本/3月28日
男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)西地区首位の西宮ストークスは3月27・28の両日、
ホーム・西宮市立中央体育館で同6位の熊本ヴォルターズと連戦。
27日は敗れたが、28日は勝利し、B1復帰が懸かるプレーオフ(5月7日~)への出場を決めた。
西宮は35勝17敗で首位をキープし、地区優勝へのマジックナンバーを「5」とした。
■悔しい!逆転負け/27日
27日の試合。2m超の選手が3人先発した熊本に対し、西宮は積極的な攻撃で対抗した。
2Q(クオーター)冒頭にはボンズが相手ボールを連続スチール。3点シュートなどで一挙5点を挙げるなど、西宮が一時15点をリードした。
しかし3Q、西宮の攻撃が止まった。3点シュートを7本打って1本しか決まらず、逆に熊本の“2mトリオ”へ再三パスを通され27失点。ついに59-63と逆転された。
4Qにいったん63-63に追い付いたが、再びリードを奪った熊本に押し切られた。西宮の連勝は「5」でストップした。
■100点ゲームで快勝/28日
28日の試合。前日の反省から西宮はゾーンディフェンスで守備を固める一方、気迫のこもった攻撃を見せた。
2Q、28-27からジョーンズが速攻で豪快なダンクを決めると、ボンズと福田が連続3点シュートで続き、リードを広げた。
さらに谷の速攻や、落ちた味方シュートにボンズが突進してリバウンドを奪い、そのままシュートを決めるなど多彩な攻めを展開し、51-37で前半を折り返した。
西宮は後半も気を緩めず、延長なしでは今季初の100点ゲームを達成。
B2優勝した2016-17年シーズン以来のプレーオフ出場を決めた。
試合後、西宮のフィッシャー・ヘッドコーチは、「40分間、高い集中力を保ってくれた」と選手を絶賛。「(4ファウルとなったムボジに代わってセンターを務めた)劉瑾(りゅう・じん=中国 202cm)にも助けられた」と語った。
■プレーオフが楽しみ
先発し12得点を挙げたベテラン今野は、「きのうの負けで気が引き締まった。プレーオフは強度の高い試合になるが、楽しみだ」と語った。
翌29日は36歳の誕生日。「自分が36歳とは信じられない(笑)。みんなに“若い”と思わせるように、20代後半のつもりでプレーしている」と意気込んだ。
■4日の試合を生中継
西宮がB1に復帰するにはプレーオフで2カード勝ち抜くことが必要となる。
地区優勝するとその2カードをホーム・西宮市立中央体育館で開催できる。
次戦は4月3・4両日、グリーンアリーナ神戸に7位のバンビシャス奈良を迎える。
4日の試合はサンテレビで生中継し、地区優勝を目前にした西宮の戦いぶりを伝える。
■神戸市にホーム移転へ
西宮は26日、懸案のホームアリーナについて、神戸港・第2突堤に建設されるアリーナを新しい本拠地とする計画があると発表した。実現した場合、2024-25年シーズンからホームタウンを神戸市に移す予定という。
西宮がB1に復帰するには、プレーオフで勝ち抜くことに加えて、5000人以上収容のホームアリーナ確保などを条件とする「B1ライセンス」を取得しなければならない。
今の西宮市立中央体育館では条件をクリアできず、新しいホームアリーナが必要となっていた。
新アリーナは1万人規模の収容能力がある。
(浮田信明)