2021年03月26日(金曜日) 15:40 事件・事故地域・まち

震災がれき処理でアスベスト被害 神戸地裁が公務災害不認定を取り消し

阪神淡路大震災でがれきの収集作業にあたり、その後、中皮腫で死亡した明石市の職員の遺族が、公務災害と認めない判断の取り消しを求めた裁判で神戸地裁は26日、原告の訴えを認める判決を言い渡しました。

訴えを起こしていたのは、2013年に悪性腹膜中皮腫で死亡した明石市の職員・島谷和則さんの妻です。 訴えによりますと、島谷さんは阪神淡路大震災後、がれきの処理作業に従事し、2012年に中皮腫を発症。 その後、アスベストが原因とする公務災害の認定を求めましたが、地方公務員災害補償基金は、「因果関係は認められない」として請求を棄却していました。

26日の判決で神戸地裁の泉薫裁判長は、「日常的に石綿にばく露しうる環境での業務に従事していてほかに中皮腫を発症した理由は見当たらない」などとして原告の訴えを認め、公務災害と認定しなかった判断を取り消す判決を言い渡しました。

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