2021年03月03日(水曜日) 12:34 地域・まち文化・スポーツ

【Vリーグ】今季10位のヴィクトリーナ姫路、「着実に成長した」

■最下位を脱出

女子バレーボールVリーグ1部(V1)ヴィクトリーナ姫路が今季のファイナルを終え、全12チーム中10位の成績を残した。

V1初参戦の昨季は最下位に沈み、V2との入れ替え戦に出場したが、今季は順位を2つ上げ、V1残留も決定している。

就任1年目の中谷監督は、「選手はひたむきに努力して、着実に成長してくれたと思います」
と語った。

■ブロックなど課題

開幕前、中谷監督は目標を「4位以内」とし、戦術面では、レフト・ライト・センター・バックアタックの“4枚攻撃”を目指した。

開幕2戦目で埼玉上尾に逆転勝ちし、粘り強さを見せたが、そこから10連敗。
善戦しても勝ち切れない試合が続いた。

この間、3年目のサウスポー田中(アウトサイドヒッター)がレギュラーに成長。大ケガから立ち直ったセッター櫻井、ルーキ―の佐々木(ミドルブロッカー)や花井(リベロ)もレギュラーを獲得した。
NECから移籍した荒谷はセンターからのスパイク・速攻・ブロックなどオールラウンドの活躍を見せた。

シーズン終盤にチームは調子を上げ、2月6日、ホームで岡山にストレート勝ち。
ファイナルステージ第1戦(2月20日)では、高さで勝るトヨタ車体にフルセットの末、粘り勝ちして、V1残留を決めた。

シーズンを通してアタック決定率が35.2%で12チーム中8位。
サーブ効果率は9.1%で5位と健闘したが、セットの平均ブロック決定本数が1.34本に止まり、12チーム中最少となるなど、課題も残されている。

今季を振り返って中谷監督は、「周りの方々から、『いいチームだね』といわれることが本当に多く、嬉しい反面、『強いチームだね』と言われるために、まだまだ足りないことが多くあると痛感させられました。目標に届かなかった現実を捉え、強いチームになるために様々な面でもっとレベルアップできるようチームとして取り組んでいきたいと思います」と語った。

■3月はVカップ戦

ファイナルを終えたV1各チームは、今季から始まった「Vカップ」に取り組んでいる。
オリンピック代表メンバー以外の若手選手に出場機会を与えるのがねらい。

12チームが2組に分かれて予選ラウンドを戦い、上位2チームずつがトーナメントで優勝を決める。

姫路は現在0勝2敗で、次戦は3月6日にデンソーと戦う。
(浮田信明)

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