2021年01月25日(月曜日) 18:16 文化・スポーツ

コロナ禍で大学ラグビー初V 神戸出身 天理大・松岡主将の素顔

神戸市出身、天理大学ラグビー部キャプテンの松岡大和選手。ポジションは激しいタックルを武器とするフランカー。この冬、全国大学選手権では関東強豪・早稲田大学を大差で破り、初の日本一へと導きました。

―大学選手権優勝トロフィーを集めてもらいました。重みはいかがですか

(天理大学 松岡大和選手)
こんないっぱいトロフィー貰ったことないのでメチャクチャうれしいです。

―優勝した実感は

(松岡選手)
本当ににたくさんの方から祝勝のメッセージをいただいて、初優勝というニュースを見てものすごく実感が湧いています。
メンバー外の仲間たちと協力して試合に向けていい準備をしてこられた結果、一試合一試合成長してこられたと思っているので、今回の優勝は部員全員の優勝だと思っています。

噛みしめるのは、仲間とプレーする喜び。頂点までの道のりは、厳しいものでした。

(松岡選手)
部員たちがクラスターになってたくさんの方々に迷惑かけたんですけど、自分たちがまさかかかると思ってなかったので、なった当初はショックで。

去年8月、部員62人が新型コロナウイルスに感染。全国大学選手権の予選を目前におよそ1カ月間、活動停止を余儀なくされました。

(松岡選手)
ラグビーができない辛さやコロナによってみんなと会えない辛さもありましたけど、LINEを送ってできるだけモチベーションを下げないように。

孤独な日々に松岡選手が立ち返ったのは、ラグビー人生の原点、甲南高校・中学のグラウンドでした。

「スキルと経験を生徒たちに伝えてほしい。」ラグビー部顧問・南屋監督から、教育実習生として呼ばれたのです。

(甲南高校・中学ラグビー部 南屋大監督)
中学生のときは元気がありすぎて、やんちゃとまでは言わないですけど元気な子でしたね。
体を当てるのが大好きで、「ボールもっと回せ!持ってこい」という感じがありましたので。
高校に入ってからですかね、ラグビーの取り組みが随分変わりました。

(松岡選手)
最初は自己中心的な自分だったんですけど、監督含め仲間がいろんな声掛けアドバイスをくれたおかげで、ラグビーって本当にワンフォーオール、オールフォーワンの精神が大事。みんなで頑張っていかないとダメだなと、それを学ばせていただいた6年間でした。

甲南高校ラグビー部は、花園出場経験はありません。それでも甲南魂を胸に躍進を続ける松岡選手の姿は、後輩たちにとってまさに希望です。大会前日には続々とエールが届きました。

(松岡選手)
応援メッセージとか応援動画をいただいたおかげで、自分たちはこれだけ応援されているんだなと実感が湧いたので、そういった方々に恩返しをしようと、日本一に向けて頑張ろうと絆が深まった1年。

コロナ禍を乗り越え、仲間と掴んだ大学日本一。最高の恩返しに沸く地元の反応を見てもらいました。

(南屋監督)
やまと、本当に大学選手権優勝おめでとうございます。早く帰ってきてください。ハグしたいと思います。
密だからハグできるかわかりませんけど…ハグさせてください。お願いします。
(甲南高校のラグビー部員)
大和さん、優勝おめでとうございます。めちゃくちゃうれしいです!

松岡選手が高校時代に通っていたという食堂にも、活躍を心待ちにしていた人がいました。

(食堂三栄 飯田素子さん)
(注文は)だいたいタレ焼定食。ラグビーは)仕事中だったからラジオで聞いて、それからテレビで録ってたのを観ました。
やった!っていう…。

(松岡選手)三栄のおばちゃんは予想外です(笑)。

―今後の目標は

(松岡選手)
まずは試合に出て、自分の目標である日本代表に入って、桜のジャージを着て天理大学の同期と試合ができるように頑張っていきたい。
将来は母校に帰って、自分たちが果たせなかった花園の目標を、後輩たちに自分が学んできたことを教えて、共に花園に行けるようにという目標があります。

 

 

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