目の難病研究を進める兵庫県の神戸アイセンター病院は、iPS細胞を用いた新たな臨床研究を始めることを発表しました。
神戸市立神戸アイセンター病院ではこれまで、「網膜色素上皮不全症」と呼ばれる目の難病に対して、iPS細胞を用いた網膜を移植する臨床研究を進めてきました。
網膜色素上皮不全症は光を感じる細胞に栄養を送る部分の異常により、視野が低下したり狭まったりする疾患の総称で、有効な治療法が確立されていません。
これまでの研究では「滲出型加齢黄斑変性」という一つの病気を対象に安全性を確かめていましたが、1月20日、対象を広げた研究が国に認められたということで、今後、およそ50人の患者を対象に有効性を確認するということです。
研究期間は2028年までを予定しています。