新型コロナウイルスの感染拡大が進み、緊急事態宣言が13日にも再び出される見通しの兵庫県。県内の医療の状況や今後の見通しについて、関西福祉大学の勝田吉彰教授にお話をうかがいます。
―兵庫も11月から感染拡大。急激に増加した要因は?
ひとつは気候のことなんですけども、もうひとつは高齢者施設においてクラスターが発生している。それでグッと数字があがるということがあります。
もうひとつは人の流れが抑制されますと、今度は都市部でせき止められたような状態で、東京・神戸・大阪・阪神間、こういったところで増えるんだろうと思います。
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まさに今、病床使用率が非常にひっ迫しています。特に重症病棟がひっ迫しているということがどういうことかと言うと、そこにベッドが空いていないから入れない。入れないということはその前の中等症の病床で待機しないといけない。そのところで本来必要なケアが受けれなくて亡くなってしまう。つまり中等症から亡くなるという方も増えてきているわけです。本当にひっ迫した状態だと思います。
―県内の病床使用率も上昇している。中でも神戸市は9割近くということで、こうなると他の病気にも影響が出てくる
例えば交通事故で重傷になった。あるいは心臓発作になった。そういった方々が受け入れ先の病院が見つかるまでずっと救急車の中で走る、といったことが実際に表面化している。そういった非常に深刻な状況があります。
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重症化したときの進行速度の速さというのがあります。これは免疫の暴走ということがおこっているわけですけども、自分の免疫機能が自分の肺の細胞を壊してしまうので非常に進行がはやい。
それから症状が始まる2日前から感染性がある。つまりウイルスをたくさん出すわけですね。誰も気が付かないうちに周囲の人が感染してしまう。こういったことがあります。
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今分かっている変異種というのは特に感染性が強い、すなわち私たちの体に入ってきたときに細胞の中へ強力に入ってくる。ですので感染の予防をしないで、無防備な状態の人に対してはこれまで以上に効率的に感染してしまうということですね。
―若い人にも感染する。
イギリスではそういった傾向がはっきり出ているので、これまで「自分はいいんだ」と思っている若い人は意識を変えていただいて、しっかりと注意をしてほしいと思います。
―期待されるワクチン接種。いつごろからどのように?
2月の末頃を目標といっておりますけども、例えば東京では、保健所の中でどのようにワクチンの順序だてをしようか、実際にどこで打ってどこで冷凍して保存するのか、実務的なことは着々と進んでいます。
ただ、どうしても緊急事態宣言というところで、そちらの方にテレビの尺なんかも取られちゃってるので、実際には報じられないところで計画は進んでいます。
―政府が2月末から徐々にと言っている。
そうなんですけど優先順位の話があります。ですのでまずは医療従事者に打ちます。そのあとは高齢者、それから基礎疾患を持っている方というところで発表されています。
ただ、アメリカの例ですと