2020年12月21日(月曜日) 18:09 文化・スポーツ

【全国高校ラグビー】 関西学院&報徳学園

■関西学院高等部

ポイント1. 力強い大型FW陣が攻守でチームに貢献。安定感のあるセットプレーで得点につなげる。

FW一列目3人の合計体重はおよそ300kg。大きな体はチームの盾となります。特にキャプテンのHO平生は強烈なリ ーダーシップの持ち主。自らが前に出て背中でチームを引っ張ります。

県大会後に右足甲を骨折し現在は別メニュ ーですが全国大会には出場予定です。

スクラムでは力負けせず、 ラインアウトも緻密でセットプレーはチームにとって大きな得点源になります。

ポイントその2. 経験豊富な3年生中心のBK陣。CTBの二人を中心に組織的に動く

BK陣の中心はCTB山本と川村の3年生2人。
副キャプテンの山本は抜群の運動センスを活かし、BKリ ーダーとして視野の広いプレーでボールを動かします。決定力の高いプレースキックも持ち味。
川村は181cm91 kgの恵まれた体格を生かし、守備では強烈なタックルを、攻撃ではパワーを生かしたロングキックで相手陣地にボールを運びます。
ハーフ団の2人が個性豊かなBK陣をどう動かすのかもポイントです。

ポイントその3. 今年のチームスローガンは漢字一文字で「前」。DFのときも伝統の前に出るタックルで攻める

関学の最大の武器はDF力。チームの旗に刻まれる「アタックル」の文字。安藤監督がこれまでチームに伝えてきた、 攻撃は最大の防御という意識の元、 FW· BK関係なく攻めのタックルで試合の流れを引き寄せます。

(関西学院 安藤昌弘監督)
チームが一番大事にしていることでアタックルという言葉もあるけど、絶対にどのチームにもタックルで負けないこだわりがある。
今まで自分たちがやってきたことを悔いなくみんなができるように頑張ってもらえたら。

■報徳学園

・グラウンドを走り回る献身的なFW陣がチームの強み

例年に比べると体格は決して大きくはありませんが、FWリーダーで副キャプテンの西崎を中心にスクラムの安定感は抜群。

さらに走れる選手がそろっていて、アタックラインに積極的に参加してボールを持てば、率先して相手に突っ込んでいきます。

課題はラインアウト。FW練習では時間をかけて精度の向上に取り組んでいます。

・スピードとテクニックが持ち味のBK陣

今回も個性豊かな選手がそろうBK陣。その中でも中心は1年生から3年間レギュラーのFB植田。スピードとステップはチームナンバー1。BKリーダーとして最後尾からチームを鼓舞します。

2年生のCTB山村もBKの要。DF力に優れ、攻撃でもひとりで局面を打開できるスキルが持ち味です。

そして7月に右久を手術して全治6か月のキャプテン竹之内は、思うように回復せず花園出場は微妙な状況、そんな中、第一に考えるのはチームのこと。

(報徳学園 竹之内選手)
初戦は結構な強豪なので、チームのサポートに回るかはまだ考えている。自分がチームにできることを最後までしたいという思いが強い。
ひとりひとりスキルが高くて、学年関係なく高めあえるいいBK陣だと思う。

・チームスローガンは「UP TO US」。それぞれが責任感を持ってプレーしています。

「UP TO US」は自分たち次第という意味。ことしは高校日本代表クラスのスター選手がいない分、各自が強い責任感を持って取り組もうと決めました。
その結果、チームワークは強固になり、キャプテン・竹之内という精神的支柱を欠きながら、花園出場までたどりつきました。

(報徳学園 西條裕朗監督)
自分たちの可能性にチャレンジして、勝てばまた成長できる。その機会を自分たちで掴んだので、是非自分達で高みに登っていって欲しい。

LINE

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP