「ひとり」を満喫するキャンプとしてすっかり市民権を得てきた「ソロキャンプ」。注意しなければいけない点もあるのですが、とても楽しいその魅力に迫りたいと思います。
自然の中、一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」。家族と行くキャンプでは味わえない…。友達と一緒のキャンプだと堪能できない…。
そんな多くの魅力が「ソロキャンプ」にはあるんです。
昨年、明石市にオープンしたキャンプ好き御用達のアウトドアショップ「アルペンアウトドアーズ」。
お店に来ていたキャンパーに、その魅力を聞いてみました。
(利用客ら)
自由に時間を使えて好きなことができる。開放感があるところだと思います。
やっぱり自然の中でゆったり過ごせるのと、家族でいろんな話をできるのが一番の魅力かなと思っています。
そんななか増えているのがソロキャンパー。
(アルペンアウトドアーズ明石大蔵海岸店 伊藤和雄店長)
ファミリーで行っているお客様が、父親一人で行きたいという方が増えてきて、
一番下は高校生から上は60代までいるが、多いのは30代40代のソロの方が多いですね。
(利用客ら)
一人でもやってみたいなというのはテレビとかを見ていると思いますね。
5万点以上の品揃えを誇るこのお店で人気の「ソロキャンプ」向けアイテムを教えてもらいました。
これは6人用のファミリーテント。大人が中で立てるほど余裕のある大きさなんです。
それを機能性はそのままに小さくしたのがコチラ。
(伊藤店長)
テクニカルコットンという、TC素材で普通のナイロンと違って耐水圧は低くいが、保温性は優れているので冬用のテントになりますね。
やっぱり今ソロのお客さまが増えているのでこういうテントがよく売れています。
そしてコチラの椅子。
(伊藤店長)
ヘリノックスのチェア。小さく畳むことができます。
中にゴムが入っているので抜いていくだけ。ここで巻いてここまで小さくなります。あとは袋に入れて収納します。この大きさまでなりますね。
キャンプグッズだけでなく、キャンプ場も。
三田市・小柿にある「野外活動センター」。1991年のオープン以来、初めてのことを今年から始めました。
(三田市野外活動センター 鎌田菜摘主任)
ここはテントサイトになります。(まもなく)オープン30周年ということで、新たに冬の営業が決まりました。
ソロキャンパーも含めてすごくアウトドアが人気なので、ぜひ皆さんにもアウトドアの時間を楽しんで欲しい。
例年12月~3月の冬の4カ月間は施設を閉鎖していたのですが、ソロキャンプを含めたキャンプ人気の高まりにより「通年営業」を決めたのです。
また、姫路市・夢前町にある「夢やかた」。車の乗り入れ可能な全26区画のオートキャンプ場があるこの施設。新しいキャンプサイトがオープンしたのです。
(夢さき夢のさと 夢やかた 衣笠愛之社長)
元々林というか杉林があって、なにも使っていなかったんですけど、
私はこんな場所は使い物にならんわと思ったけど、ソロキャンプされている方は「え!これはすごい!」って言われて。
杉の木に囲まれたおよそ1000平方メートル、テニスコート5面分の敷地を12月から「ソロ専用」として開放しているのです。
料金は1500円、1日15人限定。自由に広々と使うことができます。
こちらは船山裕司さん。このソロ専用キャンプサイトを作るきっかけとなった方です。
(ソロキャンパー 船山裕司さん)
僕自身がここを気になっていて、ここは見させてもらったらソロ向きということで、ぜひここを使わせてくれと。お手伝いをしている。
(木の)間隔がまさにソロ向きだなと。一人でするぶんにはちょうどの間隔で理想の生え方しているのでここは使えるなと。
理想のキャンプ場を守るために、気をつけていることも。
(船山さん)
たき火ひとつでも(防火)シートを引いて地面にダメージを与えないように注意してやっています。
「ソロキャンプの健全な普及」を目指して設立された日本単独野営協会代表理事の小山さんに、ソロキャンプならではの注意点を聞きました。
(日本単独野営協会 小山仁代表理事)
自然の力に人間は絶対勝てないので、一番大事なのは無理しないこと。天候が悪くなったら躊躇せずにすぐ撤収して帰ってください。
特にソロキャンプで一番やってはいけないのは怪我をすること。
携帯電話の電波が通じないところに入ったときに、斧や鉈で手を切って大量に出血してしまっても助けを呼ぶ術がないので、怪我をしないように安全に配慮する。
日頃の忙しさを忘れて時間の無駄遣いができる遊び「ソロキャンプ」。安全に配慮して孤独を楽しみましょう。