2020年12月01日(火曜日) 18:31 地域・まち

ブランド力を高める~地場産業「たつのレザー」を全国に

たつの市は、醤油やそうめんの産地としては知られていますが、バッグや衣類などに使われる革の産地でもあるんです。
日本三大産地にも数えられるたつの市の革のブランド力を高めようと奮闘する地元の人たちの取り組みを紹介します。

「神戸ビーフ」の牛の革を使い製品化されたブランド「神戸レザー」。
高い縫製技術を駆使したブランド「豊岡カバン」。
これらの革製品の品質を支えているのは、全国シェア7割以上の播磨の皮革産業です。

神戸・元町の革製品を扱う「コモドス」。
社長・徳永尚三さんは職人の顔が見える店舗としてたつの市で作られた革製品だけを扱います。

日本三大皮革生産地に含まれるたつの市。
全国の革製品を支えながらも認知度の低い「たつのレザー」を全国に広めようと県と地元企業が立ち上がります。

ことし7月。
たつのレザーのブランド力強化を図るプロジェクトがスタート。
初日のこの日、デザイナーの西田恭博さんからロゴの見直しについて提案がありました。
提出された案は3つ。
全て文字のロゴです。
品質を保証する分かりやすいロゴとデザイン性の高い製品。
この2つを目指して地元の革製造会社の協力を仰ぎます。

国内のみならず海外のブランドからも支持されるたつのレザー。
その最大の特徴はわずかな濃淡や明暗までも表現する色彩の多さです。 
革の魅力を最大限に引き出すたつのレザーの色彩もプロジェクトの重要な要素です。
たつのレザー最大の特徴とも言える色彩の表現力で、県内の地域を色で表現するアイディアが盛り込まれます。

生産する側と販売する側。
アイデアは尽きず色彩の微調整は何度も繰り返されました。

プロジェクト開始から5カ月。
徳永さんから製品完成の連絡を受け、県の中小企業団体中央会の巽さんと西田さんがお店を訪れました。
第1弾として完成したのは全部で8作品。
うり坊柄のたつのレザーに県内8つの地域の特徴が季節をイメージした色彩で表現されています。

春の色は淡路島の八木の枝垂れ梅の色から命名された赤の「淡紅(たんばい)」と姫路城の1000本のソメイヨシノをイメー
ジした「姫桜(きおう)」の2色。

夏は明石海峡大橋がかかる瀬戸内海の青から命名した「明凪(あけなぎ)」と養父市の鉢伏高原の空をイメージした「鉢天
(はってん)」。 

この他にも県内の地域の特色と色をイメージしたオリジナルカラーの合わせて8色が披露されました。

採用されたたつのレザーのロゴは分かりやすさを重視したテキストロゴでした。
1次産業として評価を受けるだけではダメ。
それに気付いたたつの市の取り組みは「たつのレザー」のブランドを全国に広めていきます。

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