理化学研究所は17日、神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳」が、計算速度ランキングなど性能を示す主要4部門で2期連続で世界1位になったと発表しました。
スーパーコンピューター「富岳」は、計算速度を競う部門で1秒につき44京2010兆回に達し、2位のアメリカの研究所のスーパーコンピューターに比べておよそ3倍の性能を示しました。
これを含め大規模グラフ解析の性能など4つの部門でことし6月に続き世界1位を獲得し、2期連続で4冠を達成しました。
「富岳」は去年8月に運用を終えたスーパーコンピューター「京」の後継機で、本格的な運用に先駆けて新型コロナウイルス対策のため、せきやくしゃみなどがどのように広がるかをシミュレーションする取り組みや、すでに利用されている薬の中から治療薬候補を探す研究に役立てられています。