神戸市の近代河川トンネル「湊川隧道(ずいどう)」で、半年間貯蔵された日本酒「隧」の蔵出しが行われました。 神戸市兵庫区の湊川隧道で蔵出しされたのは日本酒「隧」です。
湊川隧道は湊川の氾濫を防ぐため、明治時代に造られたとされる日本で初めての近代河川トンネルで、新湊川トンネルが建設された2000年まで使われました。
この取り組みは湊川隧道の保存や活用を進めようと県と地元企業、それに地元団体が結んだ連携協定の一環として初めて行われたもので、「隧」はことし5月に蔵入れされ、およそ半年間熟成されました。
隧道の内部は年間を通しておよそ12度から22度の間に保たれることから貯蔵に適しているということで、口当たりがまろやかになることが期待されています。
蔵出しされた日本酒「隧」は12月1日から神戸市内の酒店などで3000本限定で販売され、売り上げの一部は湊川隧道の保存に役立てられるということです。