近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震に備えようと、兵庫県の南あわじ市や神戸市で防災訓練が行われました。
この訓練は南海トラフ巨大地震が発生し、南あわじ市内で最大震度7の揺れを観測し、大津波警報が発表され、火災や家屋の倒壊があり多くのけが人がいるという想定で行われました。
南海トラフ巨大地震が発生した場合、南あわじ市では最大で8・1メートルの津波が予想されていて、訓練には地元の警察や消防、市民らが参加し、物資の運搬やけが人救助の手順などを確認しました。
訓練では全国に先立って購入した車椅子で使えるトイレカーがお披露目されたほか、新型コロナウイルス対策として体温の確認や発熱者の隔離などを取り入れた避難所の設営訓練が行われました。
また、神戸・ポートアイランドの中公園でも地元住民のほか、消防や水道局などおよそ300人が参加する防災訓練が行われました。 中でも注目は、避難方法を示すスマートフォンのアプリです。
住民たちは洪水や津波の危険性がある地域を避けて自宅から避難場所に向かう方法を学んでいました。
11月15日は晴天に恵まれたこともありバケツリレーや消火器を使う体験など多くの子どもたちの姿が。
訓練では新型コロナウイルスとの複合災害を想定し、小型無人航空機ドローンによる避難の呼びかけや段ボールの間仕切りを用いた避難所体験も行われました。