阪神淡路大震災を乗り越え、63年間、市民に親しまれてきた神戸市役所2号館が、11月から解体されることになり、29日庁舎に別れを告げる式典が開かれました。
新型コロナウイルス感染予防のため、式典には市民の姿はなく、久元喜造市長や矢田立郎前市長など関係者27人が出席しました。
神戸市役所2号館は、1957年4月、4代目の庁舎として現在の場所に建てられ、開庁に合わせて北側に整備された花時計とともに、神戸・三宮のシンボル的存在として、市民に親しまれてきました。
当初、地上8階建てだった2号館は、阪神淡路大震災で6階部分が崩壊。 6階以上は撤去されましたが、5階までを補強し、ことし3月まで運用されてきました。
しかし、庁舎の再整備に伴い、11月からの解体が決まり、29日、着工を前に関係者らが2号館に別れを告げました。
2号館の跡地には庁舎機能を含む音楽ホールや賑わい施設を備えた建物が建設される見込みで、完成は2025年度以降の予定です。