2020年10月20日(火曜日) 18:49 地域・まち

職場でのコロナ対策はパーテーションですが…

理化学研究所計算科学研究センターのチームリーダーで神戸大学大学院の坪倉誠教授。
室内でウイルスの飛まつがどのように広がるか、またその対策を研究しています。

オフィスでの対策は?
床からの高さが120センチくらいのパーテンションが結構多い。
いわゆる口よりもちょっと多いくらいですかね。口が隠れるか隠れないかくらいですかね。
結構な量の飛まつが相手側にかかっていくのが分かります。

パーテーションは、1.2mでは不十分。
1.4m以上のものが効果的で
1.6mに高くしても効果は変わりません。

逆に高すぎると、空気の流れが悪くなってしまうことが分かりました。

マスクを外すシチューエーション。
例えば、そこで昼ごはんのお弁当を食べるとか、そこでさらにしゃべってしまうとか。
オフィスの中ではなくて、休憩室。部屋が狭い。そもそも換気能力があまり高くないんですよね。
そういうところって人がたくさんいるところって想定していないですからそもそもの換気能力が弱い。
ところが休憩だからとそこで人がばっと集まってマスク外してお菓子食べながらぺちゃくちゃするっていう
のは1番危険なシチュエーションですね。

空気が乾燥する冬。
冬に向けて湿度を上げることも重要です。

湿度が30%、60%、90%の時を比較。

青が小さな粒子で赤や黄色が大きな粒子です。
湿度が低いと、小さな粒子がしばらく経っても空気中に漂い、
吸い込んでしまう危険性が。

一方、湿度を高くしすぎると―

机の上を見てください。
机の上に落ちている飛沫が全然違うんです。
湿度90%になると、赤とか黄色の飛まつがたくさん落ちているのが分かります。

大きな粒子も小さな粒子もすぐに下に落ちています、机の上に。
ウイルスを触って口に入れる接触感染のリスクが高まるため、加湿しすぎず、湿度60%程度が効果的だそ
うです。

対策は2つなんです。
大きな飛まつに対する対策と小さな飛まつに対する対策。
この2つを常に考えておかないとどちらかだけでは感染というのは十分に防ぐことはできない。

小さな飛まつ、エアロゾルは換気をするしかないということなんですね。

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