2020年10月16日(金曜日) 15:18 地域・まち

iPS細胞で世界初の手術 「網膜色素変性症」治療確立へ

世界で初となるiPS細胞から作った神経網膜シートの移植手術が神戸市の病院で行われたことが分かりました。

眼科に特化した先進医療を目的に設立された神戸市立神戸アイセンター病院が、「網膜色素変性症」を患う患者に他人のiPS細胞から作った直径およそ1ミリ、厚さ0.2ミリほどの神経網膜シートの移植手術を行ったことが分かりました。

「網膜色素変性症」は網膜の視細胞が周辺から死んで次第に視野が狭まり、最後は失明に至る難病で、国内にはおよそ3万人の患者がいるとされています。 神戸アイセンター病院ではこれまでにも2014年にiPS細胞から作製した網膜色素上皮の移植手術を行っていますが、中枢神経の再建を目指す移植手術は世界初だということです。

ただ、今回の手術は、安全性の確認を目的としているため、患者の視力の大幅な改善は期待できないということで、病院は、長期的にデータを収集して、将来の治療法確立に繋げたい考えです。

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