通称「ワイン特区」として酒類製造免許の条件引き下げなどの認定を受けている加西市でワイン用のブドウの収穫が始まりました。
兵庫県内でも有数のブドウの産地として知られる加西市は、2009年に農村地域活性化特区に認定され、通称「ワイン特区」として酒類製造免許の基準が年間6キロリットルから2キロリットルに引き下げられています。
この制度に目をつけ、加西市に移住してきた福永淳平さんは7年前からブドウ栽培とワイン作りを行っています。 ワイン用のブドウの収穫には毎年福永さんのワイン作りを応援する多くの友人たちが駆けつけます。
赤ワイン用のマスカットベリーAを中心に、ことしは3トンを超える収穫を見込んでいて、750ミリリットル瓶のワインおよそ3000本ほどを製造する予定です。 しかし福永さんはワイナリーを持っていないため、ことしは山梨県のワイナリーを借りてワインを作っています。
福永さんが作るワインは添加物や殺菌薬を一切使わないため、ブドウ本来の風味が楽しめると評判で、去年までに製造したワインは全て完売するほど人気です。 順調にいけば11月から12月ごろにワインができる予定で、来年の3月には加西市に福永さんのワイナリーも完成するということです。