2020年08月25日(火曜日) 18:30 事件・事故地域・まち

九州の被災地を救え!
 ~兵庫のボランティア~

7月、各地で豪雨に見舞われた九州地方。
新型コロナウイルスの影響でボランティアの受け入れは県内の人に限られています。
熊本で起きている問題とは?

熊本県の球磨川が氾濫するなど、全国で死者82人、行方不明者4人(消防庁)となった7月の豪雨。
自然災害と新型コロナウイルスによる複合災害によって直面している問題がボランティア不足です。

「非常に厳しい状況がありますね」
熊本学園大学社会福祉学部の高林秀明教授は学生とともに熊本県人吉市に入り、高齢者や障害がある在宅避難者の片づけを手伝っています。
普通だったらボランティアが県外も含めて皆さん来ていただけるが、なかなか支援の手が不足している。

各地の社会福祉協議会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ボランティアの受け入れを県内の人のみに限定。

「全国からボランティアに参加したいという方もたくさんおられると思うんですが、今の県民に限定しているのを県外に広げる考えは?」)(熊本県での記者質問)

「新型コロナウイルスの感染のことを考えると、被災地の方々、被災地の市長、村長の方々も
大変これについては心配されています」(蒲島熊本県知事)

懸念されるのが医療崩壊です。
熊本県内でも7月下旬から感染者が急激に増え収束の気配がありません。
県職員や大学生などボランティア未経験の人たちが奮闘しています。

「被災地でこれまで活動してこられた方に関わっていただけると
支援に厚みが出てくると思うんですけど、その辺りが不足している。
プロフェッショナルな方々から学ぶ機会が乏しい」(高林教授)

支援か自粛か!?ボランティアの葛藤

本来であれば、真っ先に被災地に駆けつけてきたのが、兵庫のボランティアたちです。
悩みながら支援のあり方を模索しています。

災害支援ボランティア団体「チーム神戸」代表の金田真須美さん。
阪神淡路大震災をきっかけに、東日本大震災や熊本地震など25年間で50カ所の避難所支援に関わってきました。
「とても難しいですね。難しくて複雑ですね。相手の心情を理解できるだけに」(金田さん)

発災から2週間後、金田さんは神戸にとどまっていました。
去年の台風や西日本豪雨で、避難所支援の格差を目の当たりにした金田さん。
7月に、避難所運営や被災者を支援する一般社団法人避難所支援機構を設立し、動き出そうとしていた矢先の災害でした。

「避難所ごとにとても大きな格差があるんですね。驚くほど。
被災してそこに入所した人の心の中にはいろいろ残っていくわけですよね。耐え難い、耐え難い」(金田さん)

避難所支援機構としては、初めての災害。
現地から炊き出しの支援要請があり、7月21日、金田さんは熊本に向けて出発しました。
チーム神戸としては、現地のボランティアと合流し、物資の提供や炊き出しを。
避難所支援機構としては事前に災害対策本部と電話で協議し、避難所に入らない決断をしました。

「避難所が劣悪な状況だったら行く必要があるが、事前のリサーチでも、体制が整っていて物質的な面でも洗濯機や乾燥機なども備わっていた」(金田さん)

新型コロナウイルスをきっかけに間仕切りや段ボールベッドなど、避難所環境が改善した一方で
在宅避難者の増加やコミュニティーの問題など課題は残されています。

「今までの災害にはなかった困難というか被災者の苦しみを生んでいるということだと思うんですよね。熊本の被災者が非常に大変な状況であるということをまず私たちは知らないといけない」
兵庫県立大学減災復興政策研究科長の室崎益輝教授は、
コロナ禍で生活が困窮している中、交通費を出してボランティアに行っている学生たちを支援しようと、クラウドファンディングで支援を呼びかけています。

「大変な中で熊本の大学生とか高校生が必死の思いでこの暑い中頑張っているということも伝わっていない。
その震災の苦しみは兵庫の私たちは1番よく知っているので、少しでも支援の手をみんなが差し伸べていただければありがたい」(室崎教授)

1週間後、神戸に戻ってきた金田さん。
今後、どのような支援をすればいいのか?
災害派遣医療チームDMATとして熊本に派遣された神戸学院大学の中田敬司教授から情報収集やアドバイスを受けていました。
「ん~なんかいっぱい!取り入れたこともいっぱいだけど、何よりもちょっとやる気が出てきました」(金田さん)
コロナ禍の災害という初めての経験に頭を悩ませる金田さん。
現在は熊本学園大学の高林教授と連携して神戸からの後方支援に徹しています。

室崎教授は、コロナの影響で経済的に苦しい中、
炎天下の被災地で交通費を自分たちでまかないボランティアをしている九州の学生を支援する取り組みを行っています。
関西の高校生や大学生にも参加してほしいという思いを込めて1人1000円から支援可能です。
「豪雨災害 学生」と検索すれば、クラウンドファンディングのHPを見ることができます。

https://camp-fire.jp/projects/view/316571

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP