2020年08月14日(金曜日) 17:26 地域・まち

消えゆく洲本の戦争遺構 15日で終戦から75年

15日は75回目の終戦記念日です。 過ぎ行く月日の中で忘れてはいけない戦争の爪痕が埋もれてしまっています。 きょうは洲本市の地図にも載っていない戦争の遺構を紹介します。

明治時代に陸軍が敵艦を迎え撃つために建設した洲本市の由良要塞。 太平洋戦争では戦い方が戦闘機による航空戦に変わり、一発の砲弾も撃つことなく終戦を迎えました。 この由良要塞とは別に洲本市には太平洋戦争の時期に建設された砲台跡があります。

地元の住民のガイドを受け洲本市由良町の舗装も整備もされていない山を登ること30分。 戦争の遺構は突然現れます。淡路島の歴史を研究する定本義広さんは終戦後に日本からアメリカに引き渡された軍事資料の中に海軍の砲台が記されている地図を見つけたことから調査を進め10年ほど前にこの砲台を発見します。

定本さんによりますとこの海軍の砲台は1942年のミッドウェー海戦で大敗した海軍がアメリカ軍の艦隊を迎え撃つために終戦間際の1944年頃に建設したということです。砲台はアメリカ軍によって終戦後に破壊されました。

新島初永さんは子どものころの記憶を頼りにこの砲台にたどり着いたそうです。 海軍が建てたこの砲台跡は地図にも載っておらず洲本市も把握していません。 当時を物語る遺構が歴史の中に埋もれようとしています。

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