2020年07月01日(水曜日) 17:31 地域・まち

【特集】withコロナ時代 避難所はどう変わる?

集中豪雨や台風の時期。
避難所での感染症対策が求められる中、もし避難指示・避難勧告が出たら?

災害社会工学が専門で避難行動に詳しい東京大学大学院の片田敏孝特任教授に話を聞きました。
(片田特任教授)
「そもそも避難とはですね 難を避けるということであって避難所に行くことのみが避難ではないということ。
 このことはしっかり理解をしていただきたいと思います」

ウェザーニューズのアンケート調査では、
 ・避難指示が出た場合、家の2階や3階など高いところに避難する垂直避難が42%。
 ・家にいて何もしないが34%。
 ・避難所に行くと回答があったのは13%でした。

(片田特任教授)
「心配なのは、コロナウイルスが蔓延しているから避難所に行くのは少し躊躇するものがある。
 だから避難しないんだという、結果としてこのようなことになるのはよろしくないと思います。

指定避難所の学校の体育館や公民館は「密閉、密集、密接の3密状態になる危険性が!

片田特任教授は、3段階での判断が必要だと訴えます。
①在宅避難:
 しっかり検討した結果、自宅にとどまることができるのであれば、まず考えていただくことは在宅避難が可能かどうかの判断ですね。
場所によっては明らかに水が来ない場所に建っているお宅もあるわけです。
こういった方々や、うちはマンションの3階だよ4階だよというような方々は、明らかに自然災害、特に水害の難という面においては問題ないわけですよね。
②自宅外への避難:
 在宅避難が少しでも心配な方、そこに不安がある方、うちは低いところにある方々とか、うちは平屋建てだから水が来るとちょっと怖いなという方々。こういう方々はどうか躊躇することなく、自宅外への避難を考えていただきたいんですね。

親戚や友人の家、宿泊施設への避難で3密を避けること。
また、車中泊の場合、避難先が安全であることや、トイレを利用できる場所を選び、エコノミークラス症候群を防ぐことが重要です。
③公的な避難所
 頼れる方もいらっしゃらない。ホテルも現実的じゃないという方々については、躊躇することなく公的な避難所に行っていただきたい。
日本災害情報学会は、ことし5月、避難に関する提言を発表していますので、今のうちにハザードマップなどでどんな災害の危険があるかや、大雨の警戒レベルの意味を正しく理解するよう呼びかけています。

兵庫県は、5月、避難所運営のガイドラインを定めました。
withコロナと言われる時代、例えば、神戸市の避難所はどのように進化しているのでしょうか?

◎3密を避ける避難所対策
 神戸市では、アルコール消毒、マスクの着用、検温などを実施。
避難所対応をする職員を最大2倍に増やします。 

(神戸市危機管理室・中山課長)

 避難者の方が少ない場合、4m四方、16平米にお1人。分散して避難していただくことを考えています。
受け入れる方が増えてきたら先ほどの4mのところを間仕切りを使ってさらに4分割します。
2m×2mの4平米、できるだけ散らばっていただいて4人入ってもらうのではなく、2名ずつとなる。

◎どのような避難所になるのか?
 実際に神戸市に納品されている2m四方のダンボールの間仕切りを組み立ててもらいました。
「高さが140センチあるので、自身が座って生活されている分には飛まつ感染なども大幅に削減できるようで、公的な推奨もあります。

<地域の防災活動に取り組む神戸市民は?>
「衝立みたいなのがせいぜいあってということだったのが家族単位で分離できる分ではいいと思う。
プライバシーは守れますよね。それと飛まつに関しても、これだけの高さがあって座っている限りでは」

(神戸市民は?)
「場所の確保とダンボールとかは市がきちんとやってほしいなと思います」
「ダンボールで仕切りをしたらそれだけ収容人員が少なくなる。キャパシティーが少なくなるからね」

避難を分散させるため、神戸市は宿泊施設の助成制度をスタート。
避難準備・高齢者等避難開始といった警戒レベル3以上が出た場合、条件を満たせば、最大で1人1泊7000円の宿泊費が助成されます。

 ①市内の土砂災害警戒区域の中にお住まいの方。
北区と西区につきましては河川の洪水のおそれもありますので、洪水浸水想定区域にお住まいの方が対象です。
 ②ただし、妊婦や去年4月2日以降に生まれた乳児を養育中の世帯、重度の障害(身体障害者手帳1、2級かつ療育手帳A)がある人とその方の介護者が対象です。

(子供を持つ母親は?)
「特に妊婦さんとか私も経験があるのですが、不安に思うことがすごく多くてあるのはいいことだなと」
「1歳で区切らないでほしいなと思います。たとえば11カ月の子と1歳10カ月の子と母親としては変わらないでしょ。
せめて3歳くらいまで広げてほしいなと思いますね」

助成は神戸市内の1700世帯が対象で、神戸市に事前登録が必要です。

こちらが、神戸市の避難所で活用される2m四方の段ボール仕切りです。
組み合わせることで、4m四方にも変化します。
サニーさんが中にいます。実際体験していただきましたが?

これから大雨・台風の時期での避難所対応の1例をご覧いただきましたが、巨大災害の場合は段ボールや避難所の数が全く足りません。
在宅避難や知り合いの家、または宿泊助成を活用するなど、避難の方法について考えていただけたらと思います。

あわせて読みたい

広告

広告

広告

PAGE TOP