2016年に宝塚市の女子中学生が自殺した問題で、いじめの詳しい状況を調べていた市の再調査委員会が、「いじめと自殺の間には極めて強い関連性がある」とする報告書を提出しました。
審議を終えた再調査委員会が22日、宝塚市の中川智子市長に報告書を手渡しました。
2016年に宝塚市のマンションで当時中学2年の女子生徒が自殺した問題では、「調査委員会の報告は、いじめの内容が具体的に特定されていなかった」として、遺族が再調査を要望していました。
2019年7月に発足した再調査委員会では、亡くなった女子中学生の同級生らに聞き取りを行うなど調査を重ねてきました。
報告書では、女子生徒が部活動とクラスの両方で「ストーカー」などと陰口を言われたり孤立する状態を作られたりするなど、少なくとも25件のいじめが自殺するまで続いていたと認定しました。
また、学校側の対応に対して一部ではいじめを認知していたが指導や支援は十分ではなかったとしました。