厚生労働省の専門部会は6月11日、iPS細胞から作った網膜シートを、進行性の難病「網膜色素変性症」の患者に移植する臨床研究の実施を了承しました。
国内で4万人ほどがいるとされる「網膜色素変性症」は光を感じる網膜の視細胞が徐々になくなり、失明する場合もある進行性の難病で根本的な治療法がないとされています。
兵庫県の神戸市立神戸アイセンター病院はiPS細胞から作ったシート状の網膜組織を「網膜色素変性症」の患者に移植する臨床研究を計画していて、11日厚生労働省の専門部会が実施を了承しました。
iPS細胞を使った再生医療の臨床応用が認められたのは国内8例目です。