2020年05月28日(木曜日) 14:01 地域・まち文化・スポーツ

【バレーV1】ヴィクトリーナ姫路、新キャプテンに24歳貞包

■若いキャプテン誕生

女子バレーボールVリーグ1部(V1)ヴィクトリーナ姫路のキャプテンにアウトサイドヒッター貞包里穂(さだかね・りほ)が決まった。
貞包は佐賀県出身。1995年生まれ。東海大4年時にヴィクトリーナ姫路に「内定選手」として加入し、すぐにレギュラーを奪った。身長171cmとアタッカーとしてはやや小柄だが、スピードとパワーのあるスパイクを決める。
2シーズン目の2019-2020シーズンは全試合に出場。チーム2位の271得点を挙げ、チームのV1残留に貢献した。
5月27日に貞包キャプテンにリモートで抱負を聞いた。

■不安だが嬉しい

――キャプテン指名はいつ
黒鷲旗の中止が決定(3月)した後に、中谷宏大(なかや・こうだい)新監督にお話をいただきました。びっくりしたが、いつかはそういう立場に、と思っていたので、嬉しい部分もありました。

――入団3シーズン目、24歳のキャプテン
不安は確かにあるが、中谷監督から、自分も覚悟を決めて就任を決断したと聞き、私もしっかり責任をもってやろうと決めました。自分がどれくらいできるか楽しみでもあります。

――キャプテン像は
小学校から大学まで全てキャプテンを経験した。言葉で引っ張るのは得意ではないので、自分が率先して動く、自分がまずやってみるという姿勢が大事だとこれまでやってきたので、同じ姿勢でチャレンジします。

――退任した竹下佳江前監督からどんな指導を
よく言われていたのは、「里穂は里穂らしく」ということ。変に頑張り過ぎず、気負い過ぎずプレーすることで、本来の力が発揮できると学びました。

■みんなで考える

ヴィクトリーナ姫路は昨季V1で初めて戦い、3勝21敗(チャレンジ4含む)と大きく負け越して最下位(12位)に終わった。しかし入れ替え戦には快勝しV1残留を決めた。
チーム草創期から活躍した高木理江(JT-姫路)、浅津ゆうこ(久光製薬-パイオニア-岡山-姫路)、片下恭子(デンソー-姫路)、髙橋咲妃惠(前キャプテン トヨタ車体-仙台-姫路)が引退。新チームは平均22.6歳、最年長25歳と大幅に若返った。

――昨季の成績について
初めてのV1で優勝という目標を掲げたが、試合をやっていくうちに自分たちの実力のなさを感じた。成績は12位に終わったが、V1を全員で戦えたのはこれからのチームの成長につながると思う。

――チームの課題は
若い選手ばかりで経験値が浅いので、試合の中で経験を積むしかない。選手みんなの年齢が近いことでコミュニケーションがしっかり取れる。チームが良くなるため、みんなでアイデアや手段を考えたい。

――来季の目標は
ベスト4を目指す。個人個人がレベルアップし、チームがレベルアップして、優勝争いができる位置まで持って行きたいと思っています。

■成長した姿を見せる

新型コロナウイルスの影響で選手はこれまで在宅トレーニングを行ってきた。現在は“3密”にならないよう十分に注意を払いながら、小グループに分かれてウエイトトレーニングなどを再開しているという。

――最後にファンへのメッセージを
まだチームとして全員で活動することはできていませんが、個人個人の技術を伸ばし、さらにチームとして強くなって、去年とは違う成長したヴィクトリーナ姫路を皆さんに見てもらえるように、今は自分たちにできることを精一杯に頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

(聞き手:浮田信明)

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