3分で学ぶ簡単防災特集「インスタント防災キャッチ」。
今回は、アレルギーがある子がいるお母さんが考える防災についてです。万が一の時に、避難所に移った場合、困ることとは?
-食物アレルギーがある人 避難所では?
【LFA食物アレルギーと共に生きる会 大森真友子代表】
「配布されるものが食べられない、炊き出しも食べられないとなると、本当に持っていないと食べるものがないんですよね。」
アレルギーがある息子を持つ母親で患者会代表の大森真友子さん。患者会のア���ケート調査によると、アレルギー対応食を1週間分以上備蓄している人は1割しかいないと指摘します。
「 熊本の地震の時、アレルギーの支援物資が国や支援団体から届くまでに8日間かかった。」
アレルギー対応の備蓄食料がほとんどない市町村もあるため、万が一に備えて、自分自身で1週間ほどの備蓄をしておく必要があります。
「改めてうちの市は大丈夫なのかなとか。自分の住んでいるところちゃんと調べておく必要があると感じました。」
大森さんら患者会は、2019年に被災したアレルギー患者の体験談や備えについてまとめたハンドブックを制作しました。
「アレルギーがあるということを周りの人に分かってもらうということと、 もっと低年齢の子に関して言えば、教えていくとともに、そういうアレルギーなんですって表示するカードを身に着けさせておく ことが大事です。」
避難所では、もらったものを保護者が確認するまで食べないように教えること(知る力)。
そして、アレルギーを人に伝え、何の薬かを理解させるようにしましょう。
-アトピーやぜんそくの人は?
「給水車の水って塩素強めの場合が多いらしくって、流したらアトピーが悪化してしまった」
給水車の水は1晩置くと、塩素が弱まります。また、避難所は埃が多く、マスクが必要です。
ぜんそくの子どもは、電源がなくても使える吸うタイプの吸入器を使う訓練をしておきましょう。
Q、どんな備蓄をすればいいの?
「尾西のライスクッキー(尾西食品)は、 5年間保存期間があるということと、27品目不使用でナッツも不使用の商品になっているのでいろんなアレルギーの方でも食べられます。」
「みんなの食卓シリーズ(日本ハム)は、 常温で約1年保管できるミートボールとハンバーグなんですね。普段のお弁当とか日常の生活に使えるます。」
お米でつくったふんわりパン常温で1年保存できるパンなどアレルギー対応食もハンドブックに掲載されています。
「アンケートの中で1番声が大きかったのがいざという時にSOSを出す場所がほしいという不安の声が多かった。LINEとメールで声を上げる場所をつくりました。」
また、炊き出しを行う人たちに向けたハンドブックもあります。
これらの防災ハンドブックは、インターネットからもダウンロードもできます。
詳しくは、「アレルギー 防災」と検索してください。
■5月26日「情報スタジアム4時!キャッチ」より