神戸大学の研究グループは25日、新型コロナウイルスの患者を受け入れた加古川市の病院で患者と接触した医療従事者に抗体検査を行った結果、全員陰性だったと発表しました。
県立加古川医療センターでは、3月11日から新型コロナウイルスの患者の受け入れを開始し、多いときで37人が入院していました。
研究グループでは5月1日から8日にかけて患者と接触した医師や看護師など509人の抗体検査を実施したところ、全員陰性だったということです。
院内感染が確認されなかった理由として、「加古川市内は感染率が低く市中感染がなかった」とした上で「院内の消毒の徹底や患者の動線を工夫するなど早期に対策に取り組んでいた」などと説明しました。 また、今回の検査結果で防護服やマスクなどの標準的な予防策が有効だということが示されたとしています。
研究グループでは今後も抗体検査を進め、第二波に備えたいとしています。