2020年05月24日(日曜日) 18:54 地域・まち

神戸連続児童殺傷事件から23年 「家族で思い続ける」遺族の今

神戸連続児童殺傷事件で当時小学6年生だった土師淳くんが犠牲になってから24日で丸23年です。

愛する子を亡くした遺族の思いは、どれほどの時間が流れても変わることはありません。

土師淳くん。理不尽な事件によって11歳という若さでその生涯を閉じました。

淳くんの父親、守さんは「非常に純粋で優しい子 以前と変わらず私たちにとってはかわいい子どもで、それは亡くなったからといって変わらないしその思いはこの先もずっと続いていく」と話します。

1997年5月。神戸市須磨区で淳くん(当時11)が殺害され遺体の一部が中学校の正門で見つかりました。

警察は当時、中学3年生の少年を逮捕。 その後、少年が女子児童4人を殺傷していたことも明らかになりました。

少年院を退院した加害男性から毎年届いていた手紙はおととしから途絶えたままとなっています。

これまで手紙に目を通し続けてきた守さんは「なぜ子どもの命が奪われなければいけなかったのかを知ることは親としての責務。

加害男性にはもう一度事件と向き合ったうえで回答を出してほしい」と改めて求めました。

さらにこれまでの家族の歩みにも触れ「長男が結婚して孫ができて新しい命というのが家族に加わった。これは非常に素晴らしいこと。

増えた家族みんなで淳のことを思い続けていければ良いんじゃないかと思う」と話した守さん。

犯罪被害者を取り巻く状況など23年間で社会が変わりゆく中でも大切なわが子への思いは決して変わることはありません。

23回目の命日に守さんが寄せた手記では犯罪被害者問題に関する課題について触れた一方で「子どもへの思いは変わらない」と記されています。

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