2020年04月20日(月曜日) 18:27 地域・まち

コロナよ鎮まれ! SNSで話題沸騰「アマビエ」

肥後国の海中に毎晩光るものが出没する。役人が確かめに行ったところ、海中に住む「アマビエ」と名乗る怪物が現れた。

ウロコに覆われた体に3本の足。そして鳥のクチバシのような口。これが江戸時代末期の1846年、現在の熊本県の海に現れたという妖怪「アマビエ」です。

子どもの落書きのようなこんな妖怪が…。

(スタッフ)
これは厚生労働省の新型コロナウイルスに関するホームページなんですが、こちらにアマビエのイラストが使われているんです。「疫病から人々を守るとされる妖怪『アマビエ』」と書かれています。

その理由が当時の瓦版に。

6年間は豊作が続くが病気が流行するので、私の姿を写して人々に見せるように。

このことからアマビエは災いを予言し、疫病から人々を守る妖怪と言い伝えられているのです。

SNSでは、そんなアマビエの姿を描いて新型コロナの鎮静化を願う「アマビエチャレンジ」が話題に。

神戸市在住のイラストレーター・サタケシュンスケさんもチャレンジに参加したひとりです。

普段は広告や書籍に使うイラストを制作しているサタケさん。過去にはグッドデザイン賞も受賞している一流のイラストレーターが描いたアマビエが…。

(サタケシュンスケさん)
空想上の妖怪なので自分らしさみたいなものが足せたら良いかなと思って、だいぶデフォルメ、形を自分好みに変えて描きました。(Twitterは)普段の10倍ぐらいの反応がありますね。

イラストだけでなく、「動く」アマビエも。

4月1日、映像クリエーターの.zacさんが投稿した「コロナウイルスと戦うアマビエ」。再生回数はなんと225万回!

さらに この町でも…。

カッパのガジロウで一躍有名になった、妖怪の町・福崎町もアマビエチャレンジ。この町の観光交流センターが「アマビエのしおり」を作成。現在は臨時休館中ですが、再オープンした時に無料で配布するということです。

一般の方から、有名漫画家まで魅了するアマビエ。日本で初めて妖怪の研究で博士号を取った兵庫県立歴史博物館の香川雅信さんに詳しい話を聞きました。

(県立歴史博物館 香川雅信さん)
アマビエはもともと「アマビコ」っていう名前の妖怪なんです。そのアマビコを描き写しているときに描き間違えてアマビエになっちゃったんですね。
アマビコは3本足の猿なんです。アマビエは人魚みたいな形で描かれてますけども、アマビコは3本足の猿なんですよ。
伝言ゲームみたいに絵をどんどん写していくわけですけども、そうやっているうちに あの形になったのかなと思います。
こういったアマビエチャレンジていうものに参加することで、多少とも気晴らしになっている要素はあると思います。

 

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