明石市内にある和食の店「はやしだ」。新鮮な魚が自慢のこの店で働く福浪弘和さん(33)です。
一見、どこにでもいる板前さんのように見えますが、実は福浪さん、あることでギネス世界記録をもつ異色のランナーです。板場を離れ、派手な刺しゅうを施した作務衣に身を包むと…
その正体はげたを履いてさっそうと走る「げたランナー」。
挑戦の舞台は去年12月の大阪マラソン。福浪さんはギネス世界記録の認定に必要なビデオ撮影を協力者に依頼してげたで走り始めました。
途中、カメラのバッテリー交換で立ち止まる逆境もなんのその。沿道の声援を力に見事、3時間58分43秒の世界新記録でフィニッシュ!愛媛県の男性がもつ記録を1時間40分も短縮する快挙を成し遂げました。
仕事中はもちろん、365日げた生活の福浪さん。2年前、げたで走り始めた当初は苦痛も伴ったそうです。
その走り方はつま先だけで地面を蹴るスピード重視の「フォアフット走法」。中長距離では小林祐梨子さんをはじめ一部のトップランナーしか成しえない走り方です。
挑戦を応援してくれた仲間たちの思いも背負って走る「げたランナー」。次の目標は「げた」から離れて、人力車を引っ張り日本一周をすることだそうです。
◇2020年3月23日放送「情報スタジアム4時!キャッチ」より