2020年01月22日(水曜日) 17:17 地域・まち

丹波篠山市の医療センターが3月末で分娩休止 済生会兵庫県病院と引き継ぎ協定

2020年3月末で分娩を休止する丹波篠山市のささやま医療センターは1月22日、神戸市の済生会兵庫県病院と分娩を引き継ぐための連携協定を結びました。

兵庫県丹波篠山市にある兵庫医科大学ささやま医療センターは、年間およそ130件の分娩を行っていますが、現在産婦人科の医師は2人で新たな確保も難しいため、2020年3月末で分娩の休止を決めています。

今後分娩を希望する人は、およそ40キロ離れた神戸市北区にあるより高度な医療も可能な「地域周産期母子医療センター」に指定されている、社会福祉法人恩賜財団済生会兵庫県病院に紹介するということです。

済生会兵庫県病院は過去には年間およそ700件の分娩を行っていましたが、現在は年間およそ480件まで減少。 医師は6人で不足しているものの年間最大800件ほどまで受け入れるとしています。

ささやま医療センターの分娩休止により丹波篠山市では、出産できる施設は1カ所だけになる見込みで、2019年、市民の半数に迫るおよそ1万7000人分の分娩継続を求める署名が集まっていました。

市は、市外への通院などを想定して10万円の出産支援金を出すことを決めているほか、救急車で妊婦を分娩施設まで搬送する制度の導入も検討しています。

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