北朝鮮による拉致被害者・有本恵子さんが、12日60歳の誕生日を迎えました。神戸市長田区の自宅では、家族がお祝いの料理を用意して、1日も早い帰国を願いました。
12日、神戸市長田区の有本恵子さんの自宅では、父の明弘さん(91)と姉の尚子さん(61)が、バースデーケーキや料理を用意して、恵子さんの60歳の誕生日を祝いました。
恵子さんは、イギリスでの留学を終えてヨーロッパを旅行中の1983年に北朝鮮に拉致され、いまだ帰国を果たしていません。当時23歳だった恵子さんは2020年1月12日の誕生日で60歳。 明弘さんにとって大切な娘は還暦を迎えました。
恵子さんの両親は、政府に対し拉致問題の早期解決を求めてきたほか、拉致被害の実態を知ってもらうため講演活動などを続けてきました。
現在2人ともすでに90歳を超え健康に不安を抱えていて、この日も、母、嘉代子さん(94)は体調不良のため入院中で自宅で誕生日を祝うことは叶いませんでした
無事に再会できる日を信じて家族は恵子さんの帰国を待ち続けています。