2019年8月、指定暴力団山口組系の組事務所の前で51歳の組員が銃撃を受け重傷を負った事件で、神戸山口組の幹部の男が逮捕されました。

殺人未遂などの疑いで逮捕されたのは、神戸山口組系「山健組」組長の男（60）です。 警察によりますと男は2019年8月、指定暴力団山口組系「弘道会」の神戸事務所前で、51歳の組員の男にバイクで近づき拳銃を数発発砲、腹や腕などに重傷を負わせた疑いが持たれています。

事件を巡っては警察が現場からおよそ600メートル離れたマンションで犯行に使用された可能性がある黒いバイクと現場からおよそ2.5キロ離れた病院の駐車場で、乗り換えたとみられる白いバイクを押収してます。その後の防犯カメラの映像などから浮上し、警察は男が実行犯とみていますが、認否は明らかにしていません。

山口組と神戸山口組は対立抗争状態が続き、11月には神戸山口組の古川幹部が射殺される事件などが起きていて、警察は2019年内にもより厳しく取り締まりができる「特定抗争指定暴力団」に指定する方針で捜査を進めています。