中高年の引きこもりの人を重点的に支援しようと、県は12月3日「兵庫県ひきこもり総合支援センター」を開設しました。
兵庫県神戸市中央区にある県の精神保健福祉センターの中にオープンしたのは、「兵庫県ひきこもり総合支援センター」です。
3日は関係者らが看板を設置するなどして開所式を行いました。
国は6カ月以上、家族以外と交流が少なく、外出もほとんどしない人を「ひきこもり」としていて、2018年の調査ではその数は全国でおよそ115万人。
県内ではおよそ5万1000人。そのうち40歳以上は2万7000人と推計されていて、引きこもりの高齢化が全国的な問題になっている中、センターでは心理士の資格を持つ支援員2人が常駐し、外部の精神科医とも連携しながら、仕事や介護などで問題を抱えて引きこもりの状態になる、中高年を中心に対応していく方針です。
「兵庫県ひきこもり総合支援センター」では面談のほか、電話番号078・262・8050(火~金・午前9時半~11時半と午後1時~3時半)で本人や家族などから電話相談にも応じるということです。
一方、神戸市や兵庫県明石市なども支援体制を強化していますが、引きこもりの実態は把握できていないということで、県は現在詳しい実態調査を進めていて、2019年度中に取りまとめる予定です。