月に一度お伝えするインスタントラーメンと同じ3分の動画にまとめた防災コーナーです。今回は乳幼児の防災です。
小さな子供がいる家庭で備えておくべきこととは東日本大震災の聞き取り調査や熊本地震の情報収集でわかったことについて神戸市のNPO法人プラス・アーツ理事長永田宏和さんに聞きました。
永田理事長:
気づかされたのは、物資は届くんだけれども、小さいお子さんだと自分の子どもに合ったサイズのものがないとか、子ども用のマスクが届かないんだなって、その時は「なるほど」っていう風に思いましたね。
下着類やおむつ、靴など自分の子どもに合うサイズのものを 多めに備えておきましょう。
永田理事長からのアドバイスは…
【アレルギー食の備えを!】
食べたらダメなもの(アレルギー対応を)結構細かくされていると思いますが、まさにそういうものは届かない。
【使い捨ての哺乳瓶を】
お湯を沸かせたとしても洗えない、哺乳瓶の中に入れるシート、カバーが使い捨てのものが便利。
液体ミルクでも粉ミルクでも必要になるのが哺乳瓶。水が不足する時には使い捨てを。
【避難所におもちゃを】
子ども達が避難生活が長くなってくると殺伐としてくるんですね。遊ぶ道具もない、着の身着のまま逃げてきたような状況だったりしますから、絵本が一冊あるだけで子ども達はちょっと救われたりとか、みんなで和むことができる。
簡易トイレでも数十枚では不足します。1週間分の備えを。
避難所では防寒シートが騒音トラブルの元になるので静音タイプのものを備えておきましょう。
【母子手帳はプラスチック袋に】
母子手帳はファスナー付きのプラスチック袋に入れていれば、水害でも流されさえしなければ濡れずにすみます。
【子どもの心のケアを!】
永田理事長:
阪神大震災の時も同じことを聞きましたが、大人もパニック状態になっていたり自分のことで必死で子どものことに対するケアができなくなる。「しっかり耳を傾けて 寄り添ってあげる」ということも大切です。
大切なのは普段使っているものを多めに買い、使ってまた買い足していくこと。
永田理事長:
オムツであるとか、非常食とかラップとか、やっぱり普段使っているもので災害時にも活躍するものは、ちょっと多めに買って備蓄しておくことが鉄則だと思います。