10日、神戸市中央区の指定暴力団神戸山口組系の事務所近くで発砲があり暴力団組員2人が死亡した事件で容疑者の男が雑誌の記者を装い現場付近にいたことが捜査関係者への取材で分かりました。
この事件は10日、神戸市中央区花隈町にある神戸山口組の中核組織「山健組」の事務所近くで発砲があり、30代と40代の暴力団組員の男性2人が死亡したもので、警察は殺人未遂の疑いで指定暴力団山口組傘下組織組員の男(68)を現行犯逮捕しました。
捜査関係者によりますと、10日「山健組」では幹部らが集まる定例会が開かれていて、男は雑誌の記者を装い、現場周辺で車に乗っていたところ警察官に職務質問を受け、身体検査のために車の外に出た直後に発砲したということです。
事件から一夜明け、現場周辺の小学校の通学路ではおよそ50人の警察官が見守りに当たりました。
2019年8月には神戸山口組と対立する山口組系組事務所前で関係者が拳銃で撃たれて重傷を負うなど、暴力団が絡む事件が相次いでいて、警察は現場検証を行い、対立抗争の可能性もあるとみて捜査しています。