兵庫県産の高級ブランド牛肉「神戸ビーフ」や「但馬牛」を生産・流通する業界団体が偽装を防ぐため、肉片を保存し、必要に応じてDNA型鑑定を行うシステムを来月から導入することが分かりました。
関係者によりますと新たに導入するシステムでは神戸ビーフと但馬牛の枝肉の一部を乾燥保管しておき、偽装の疑いが出た場合にはその肉片を使いDNA型鑑定を行うということです。
神戸ビーフは兵庫県内で生まれた但馬牛で県内で食肉に加工されたものであるうえ、霜降りの度合いや肉質など一定の基準が必要ですが、2012年から輸出が始まったほか、訪日外国人客の増加もあり人気が急上昇しています。
「神戸ビーフ」の看板を掲げることができるのは神戸肉流通推進協議会に登録された飲食店や精肉店だけですが、中には登録されずに看板を掲げる店があり、兵庫県食肉事業協同組合連合会などが数年前から対策を検討していたということです。
DNA型鑑定を含めた管理システムを業者が導入するのは全国で初めてということで、10月1日からスタートします。