阪神2ー11ヤクルト(8月7日 明治神宮野球場)
阪神はマルテの10号ソロで先制したが、ヤクルトが村上の3ランなどで逆転。その後も加点され阪神は大敗した。
のらりくらりにやられた
阪神は、ヤクルト先発39歳石川の前に凡打の山を築いた。
7日のサンテレビボックス席で解説を務めた福本豊氏(阪急—阪神コーチ)は石川の投球について、「テレビで見ている人はそんなに球が速くないから、"打てるん違うの"という気になる。のらりくらりにやられるんです」。
6回1死1塁で登場したソラーテは緩い球でセンターフライに打ち取られた。「うまいこと(ボールを)抜かれるでしょ」。
能見はたいしたもの
今季エラーが目立つ阪神だが、5回、2塁手ソラーテが青木のゴロを際どく取って4-6-3のダブルプレー。しかし福本氏は「ソラーテの足が動かないだけ。普通のセカンドならシャッと取ってる」と辛口の評価。
一方、6失点の先発青柳から交代した40歳能見がストレート主体のピッチングを見せた。福本氏は「逃げるんじゃなく攻めてますよね。これですよ。ボールも速いですし」と絶賛した。(能見はソラーテの美技にも助けられ1回無失点)
近本の盗塁王に期待
通算1065盗塁を記録し「世界の盗塁王」と呼ばれる福本氏。現役当時の出塁時の心境を放送中に問われると「走らないといけないようになってしまっているので辛かったですよ。セーフにならないといけないので」と盗塁王の心境を吐露した。
阪神・近本がこの日、2盗塁で今季23個目を記録。同25個の中日・大島、24個のヤクルト・山田と盗塁王を競っている。福本氏は「いい勝負ができている」と期待を込めた。
8日も神宮球場でヤクルトー阪神戦が行われる。予告先発は阪神が秋山、ヤクルトは山田大樹。
(浮田信明)